経常利益率の計算方法:売上高と経常利益
社長同士の会話の中で、
「借入金が増えちゃって、ケイツネ~がね~」
といったことを耳にしたことはないでしょうか?
売上高から経常利益までの計算方法
これは経常利益(けいじょうりえき)を、
このように呼んでいらっしゃる方もいる
というわけなのですが、
経常利益は、売上高から売上原価を除いた
売上総利益(粗利)から販売管理費といった会社を
運営するため通常必要とされる費用項目を除き、
この会社の本業の損益である営業利益から、
預金利息など受取利息・受取配当金・有価証券売却益
為替差益など営業外収益を加味し、
借入金など支払利息や社債利息、有価証券売却損、
為替差損を除いた利益をいいます。
この経常利益は、借り入れ依存の会社では、
支払利息が多くなるので、
経常利益が出づらくなる傾向があり、
貿易会社では、為替差損がこの区分に表示され、
このような借入依存の会社や貿易会社の社長は、
経常利益率の計算・算出方法
この経常利益について算式にすると、
経常利益=売上高 ― 売上原価 ― 販売管理費 + 営業外収益 - 営業外費用
となります。
分析指標としたものが、
売上高経常利益率です。
経常利益 ÷ 売上高 =売上高経常利益率
経常利益を分析することで、借入金の影響など
本業以外の損益も把握が可能になります。
経常利益率や経常利益に対して経営者はどのように取り組むべきか
経常利益は上記の算式のように、
特別損失・特別利益など臨時的な損益を除いて、
会社の経常的な損益の最終値として用います。
つまり、この経常損益が赤字の場合には、
会社の基本的構造に問題あることを意味しますので
問題を先送りにせずに、抜本的な改善策を
経営者が打っていくことが求められます。
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執筆者・文責 税理士 水野智史
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