匠税理士事務所TOP > お役立ち情報 > 匠からのお知らせ

「人の質」、「サービスの質」にこだわりお客様をしっかりとお守りできる事務所を目指して

仕入債務回転率と仕入債務回転期間

会社の財務状態の安全性を分析する上で、

 

・売掛金などの売上債権

・在庫などの棚卸資産

・買掛金などの仕入債務に関する項目が大きく分けてあります。

 

今回はこの買掛金などの仕入債務に関する項目を中心とした

仕入債務回転率と、仕入債務回転期間の計算方法を取りあげます。



仕入債務回転率の計算方法や計算式


仕入債務回転率とは、

買掛金などの仕入債務と、商品の仕入高との関係を見る指標であり、


仕入債務には、通常買掛金と支払手形が主なものとしてあげられます。

これらを用いた分析指標である仕入債務回転率を

算式に表現すると、以下のようになります。


仕入債務回転率 = 売上原価 ÷ 仕入債務


この仕入債務回転率が高くなると、MP900399475.JPGのサムネール画像

商品の仕入に伴う買掛金や支払手形などの仕入債務に対して

現預金などの支払期間が短くなっていることを意味します。


このような場合には、商品などの仕入先から何かしらの理由で

決済条件の短縮化や現金決済を要求されていたり、


これらの条件が悪い仕入先との商取引が開始されたことなどから

資金繰りが悪化していることが考えられます。



仕入債務回転期間の計算方法や計算式


仕入債務回転期間とは、仕入債務回転率の逆数で求められる安全性分析の指標の一つです。

この仕入債務回転期間は、次の算式で表現することができます。


仕入債務回転期間(日) = 仕入債務 ÷ 売上原価 × 365

(今回はイメージしやすくするため、日数の算式を掲載しております。) 



仕入債務回転率と仕入債務回転期間などの財務分析のポイント


仕入債務回転率と仕入債務回転期間にあたっては、1年間のみの仕入債務などで計算すると

経営判断を誤る恐れがあることから過去2~3年の分析を行うことが重要です。


これにより全体としての傾向を抑えることができ、適切な改善策を講じることが可能になります。



◇商品の仕入債務以外の企業の経営分析に関する情報は、こちらからご確認下さい。

決算書の見方や各種ポイントについて記載しております。

→ 貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)など会社の財務諸表の読み方や見方


・売上債権の回収状況に関する安全性分析については、こちらからご確認下さい。

→ 売掛金などの売上債権回転率・売上債権回転期間の計算式


・棚卸資産の状況をを通じた安全性分析については、こちらからご確認下さい。

→ 棚卸商品など在庫回転期間、在庫回転率の計算式と計算方法

・その他の経営お役立ち情報については、こちらからご確認下さい。

黒字経営には何が大切?黒字情報館




財務分析や経営分析を活用した経営コンサルティング

匠税理士事務所では、財務分析や経営分析を活用した企業の経営コンサルティングに力を入れております。

財務分析や経営分析にご興味がある経営者の方は、お気軽にご相談下さい。


◇コンサルティングサービス


上記以外のサービスラインや、所属税理士、その他の事務所情報は下記より世田谷区 税理士 の匠税理士事務所HPへ移動の上、ご確認をお願いします。


水野


宮崎