棚卸商品など在庫回転期間、在庫回転率の計算式と計算方法
会社を経営されている方にとって、在庫は経営にとても大きな影響を与えます。
会社規模が大きくなってくると、この在庫管理も大変になってきます。
棚卸商品などの管理と在庫回転期間、在庫回転率について
在庫管理を怠ると、現金が在庫になったまま、
現金化されないのを放置することになるため、
最終的には資金繰りが悪化し、会社の安全性が損なわれてしまいます。
そこで在庫状況を全体的に把握するため在庫回転期間、在庫回転率といった
在庫による安全性分析が効果的です。
在庫回転期間・棚卸回転期間とは何か、その計算式と計算方法
在庫回転期間・棚卸回転期間とは、
商品を仕入れてから、どのくらいの日数で販売できるのかを把握する分析指標です。
棚卸回転期間・在庫回転期間は、一般的に期間が短いほど商品を仕入れてから
在庫となっている期間が短く、よく売れていることになります。
逆に在庫回転期間が伸びてきた場合には、
在庫過剰や、デッドストック(売れ残り)があるのではないかと疑う必要が出てきます。
この在庫回転期間を把握するための算式は以下のとおりです。
(今回はイメージをしやすくするため、日数にて説明します。)
在庫回転期間(日数) = 棚卸資産 ÷ 売上原価 × 365
在庫回転率・棚卸回転率とは何か、その計算式と計算方法
在庫回転率、棚卸資産回転率とは、
棚卸資産(在庫)を効率的に売上に結びつけているかを把握するための指標です。
これを算式に表現すると
棚卸資産回転率 = 売上原価 ÷ 棚卸資産 となります。
在庫回転期間、在庫回転率の分析のポイント
在庫回転期間、在庫回転率については、
季節変動などで在庫が一時的に多くなる業種などの場合には、
ある一時点のみの分析では、正しく経営判断ができなくなりますので、
長期間の指数の平均値を利用する必要が出てきます。
このように財務分析は、一時点のみをとらえるのではなく、
その企業の傾向がどのような傾向なのかをとらえ、
その傾向に応じて対策を講じていくことが重要です。
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最終更新日:平成26年4月26日