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与信管理や信用調査のための企業情報で利益剰余金の調査は重要

・新規取引の依頼を頂いたが、

 取引金額が大きいし、入金されるまでの期間が長い・・・・・ 

 新規で取引をするための調査ではどこを見ればよいのだろう?


・業界で得意先の色んな噂を耳にするが、

 与信管理の際に決算書のどこを見ると分かりやすい?


経営者の方でこのような悩みをお持ちの方もいらっしゃると思います。

それでは与信調査でどこを調べると効率的でしょうか?



利益剰余金は与信管理や信用調査では重要な企業情報


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新規で取引する際に、相手先の決算書を確認するということもあります。

その際に色んな勘定科目がありますので、見るべきポイントは沢山あります。


例えば当期純利益。

これがマイナス、つまり赤字だと好ましくないのは当然ですが、

これがプラス、つまり黒字なら良いのでしょうか。


そうではありません。

前期以前は大赤字で、黒字なのかもしれません。


そこで資本の部にある利益剰余金という指標を確認すべきです。

利益剰余金は、会社を設立してからこれまでの獲得した利益の累計だからです。



したがって与信管理や与信調査の際に利益剰余金があれば、

会社を設立してこれまで累積で見て黒字経営をしている堅実な会社であることが分かります。


逆にここが大赤字だと、これまであまり経営が、

うまくいっていない会社ではないかと注意してみることが重要です。



利益剰余金は操作されにくい項目(マイナスの利益剰余金は要注意)


与信管理や与信調査の際に、注意したいのは粉飾決算ですが、

この利益剰余金は、会社を設立してからこれまでの累積であるため、

特定期間粉飾をして黒字にされていても、

継続的な赤字会社の場合には、この利益剰余金はマイナスになりがちです。


そのため利益剰余金は、与信調査や与信管理で有効な企業情報の一つとなるのです。


もちろん、与信調査・与信管理には様々な数字を利用すべきですが、

利益剰余金を確認することはとても効果的です。



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