多角化経営・多角化企業それとも集中化戦略?
・多角化して失敗した・・・
・本業以外には手を出さない。
こうした言葉は経営者の方でしたらよく耳にされると思います。
それではどちらが正解なのでしょうか?
集中化戦略の長所・短所について
この集中化戦略の長所は、資金や人材などの経営資源を一点に集中することで、
その一点だけでは、小が大を破ることができるということがあります。
例えば、大手のデパートに行けば、
大手は資本など資源が豊富ですので、どのジャンルの品物も大体のものは揃ってしまいます。
これに対して、小さな個人商店がスーパーを経営し、
あらゆるジャンルを取り扱えば、どのジャンルも品種などで手薄となり、
結果として大手デパートに敗れてしまいます。
しかし小さな個人商店が、デパートにあまり置いていないような子供のおもちゃに特化した場合、
個人商店の方が、子供のおもちゃというジャンルでは、
大手デパートを上回るため、大手に勝つことも可能となります。
しかし集中化戦略の短所は、
子供のおもちゃというジャンル自体に少子化などの問題が生じ、
全体として右肩下がりになった場合には、一緒になって業績が悪化してしまい、
立て直しが難しいという弱点もあります。
つまり集中化戦略は、環境変化に対応しにくいというリスクが残ってしまうのが短所です。
多角化経営・多角化企業の長所・短所について
それでは集中化戦略ではなく、多角化経営・多角化企業にした場合、
つまり上記の例でいう大型デパートにはどのような長所・短所があるのでしょうか?
長所しては、
ある分野の売上が低迷してきて、逆に他の分野が伸びてきた場合は、
伸びてきた分野に投資を集中させ、低迷している分野は撤退を検討するなど
多角化戦略は、環境変化のリスクに対して、柔軟な対応ができることが長所として挙げられます。
短所としては、多角化していけばしていくほど
事業全体の管理が難しくなり、集中化して一部を攻められると弱いという側面があります。
それでは、集中化と多角はどのように選択すべきでしょうか。
会社の規模に応じた集中化と多角化の選択
会社の規模が小さいうちは、何もかも手を付けると、規模の大きいところに敗れてしまいますので、
会社が小さいうちは、事業を集中化して収益力を高めておき、
会社に体力がつけ、一つ一つ新たな事業をしっかりと作り上げていくというのが王道です。
そして多角のポイントは、
集中化して積み上げてきた事業に関係のある事業を、
新たに始めることで、事業全体としての強みを増していくところにあります。
これまで営んできた事業と全く関係のない事業などでの不用意な多角化は、
好調な事業の足を引っ張る要因にもなりますので、事業の多角化については、慎重に検討しましょう。
匠税理士事務所では、お客様の黒字率100%を目指して、会社の経営コンサルティングに力を入れております。経営相談やコンサルティングをご希望の方は、お気軽にご相談下さい。
匠税理士事務所のコンサルティングサービスにつきましては、下記よりご確認下さい。
◇コンサルティングサービス
◇経営お役立ち情報
◇その他のサービス
自由が丘の匠税理士事務所...会社概要
東京都の税理士なら匠税理士事務所...TOPページへ