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日本政策金融公庫とは?創業融資の借り方と必要書類のコツ!



匠税理士事務所の創業融資担当の税理士水野です。

私は両親が金融機関に勤務していたため、金融機関の本音や考え方にふれてきました。


税理士となってこの経験を活かし、お客様の気持ちになりながらも、金融機関はどのように考えるかを頭に置き、創業融資サポートをさせて頂いてます。


今回は、会社を作って創業するにあたって、

設備や事務所を借りるためなど必要資金の一部を

日本政策金融公庫 ( 旧国民生活金融公庫 )からの創業融資で調達したいと考えているが、

そもそも日本政策金融公庫とは何なのか、
また創業融資の制度や流れについて知りたい。
どのような書類が必要なのか分からない・・・

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このようにお悩みの起業家の方に向け、創業融資を申込む際の必要書類とコツを説明します。


日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)とは何か?

日本政策金融公庫とは、何なのでしょうか?


〇〇銀行なら町でもよく店を見かけますが、日本政策金融公庫は見かけません。


これは、日本政策金融公庫は100%政府が出資する金融機関であるため、預金業務などを行わず、

普通に生活していると関わることがないからです。


これに対して民間金融機関は、預金でお金を仕入、

このお金を貸し出しています。

このように公庫と民間金融機関は一線を画す存在となります。


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日本政策金融公庫は、政府から資金を調達し、経済の活性化などミッションを持つがゆえ、
一般の金融機関では不可能な創業期の企業へも積極的に融資を行っています。


つまり、民間の金融機関がリスクをとれない案件でも、国の起業家支援という方針に基づき、

起業家を支援してくれる心強い存在ともいえます。


民間金融機関は、起業家支援のために無担保無保証で融資することは、ほぼありえませんが、

日本政策金融公庫では普通にありえます。

次は起業家の大半が利用する【創業融資】です。


創業融資とは何か? 利率や返済期間は?


日本政策金融公庫の創業融資とは、新たな事業開始 又は 開始後に必要となる設備資金及び運転資金を貸してくれるという制度です。


設備資金とは、店舗の場合は内装や機械などの設備のために使う資金をいい、

運転資金とは、社員の方への給与や仕入の支払いなど事業を維持するための資金をいいます。


通常の創業融資は、最大1,000万円が一般的な限度額となります。


また、設備資金は、7年返済(84回)となり、運転資金は、5年返済(60回)となることが多いです。

利率は経済環境により変化しますが、2024年時点では、2%前後となります。


起業時は創業融資の活用がお勧めな理由

創業される方には、日本政策金融公庫きの創業融資のご利用をお勧めします。


【 最初は融資を考えていなかったけれど、借りておいて良かったです。】

実際の起業支援の現場で多くの社長様からこのようなお声を頂きました。


最初は中々事業が軌道にのるまで時間がかかったが、資金があって助かった。

起業後、想定外の事が起きたが、余裕資金があって助かったということかもしれません。


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創業1年後、必ず決算(業績確定)を行います。


最初から黒字にできる方もいらっしゃいますが、

多くの場合、何年後に黒字化される方が一般です。


決算が終わると金融機関は、成績表である決算書を基に判断して、融資の是非を決めます。


つまり、結果が重視されることになるのです。

逆に、創業間もない頃は、決算書がありませんので、金融機関は会社の将来性で判断します。


黒字経営で結果を出す VS 将来性の説明という構図になった場合、


会社の将来性の説明の方が容易で、融資成功の確率が高く、かつ創業融資で資金調達をしておけば、

黒字化に時間がかかったとしても、会社にはお金がありますので生き残る確率も上がります。


このような理由から、創業される方には日本政策金融公庫の創業融資の活用をお勧めしております。


日本政策金融公庫の創業融資の流れ


創業融資の流れは、以下のような流れとなります。


1 創業融資必要書類の作成 と 提出・申込

2 金融機関担当者との審査面談

3 問題がなければ資金獲得


大きくこの3工程で進み、

この申込から獲得に1か月~1カ月半を要します。

 

それでは創業融資では、どのような書類が必要になるのでしょうか。


日本政策金融公庫の創業融資の申込必要書類


創業融資では、必ず次の書類が必要となります。

(補足:事業内容などにより追加で書類が求められることもございますが、ここでは省略します。)


1 借入の申込書

日本政策金融公庫URLよりダウンロードできます。

https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html


登記簿謄本 

法務局で入手できます。会社の履歴書です。


ここまでの1~2は所定の記載事項などにしたがって記載しますので難しくはありません。

 

しかし融資で重要なのは、以下3・4の書類です。


創業融資では、上記1~2は入試願書だとすれば、これから取り上げる創業計画書と通帳の写しは、実際の試験と例えても良いほど重要な書類です。

3 創業計画書

日本政策金融公庫に限らず、金融機関は融資の際に何を見極めたいのでしょうか?


これは、お金を貸す側の気持ちに立てば、

【 1 どこの誰に 】

【 2 幾らをいつまでに貸して、何に使うのか? 】

【 3 無事に期限までに返ってくるのか? 】


この3点を見極めたいという結論に行きつきます。

これらを【創業計画】・【審査面談】で見ます。


そのため創業計画書では、

・どこの誰がどのような事をやってきたのか

・何に使うため、幾ら必要なのか

・利益を出し、無事返せるのかを見たいのです。


そのため、ライバル企業より優れている点はどのような点なのかを説明した上で、

融資を受けたお金を返済することができるかをこの創業計画書を通じ証明する必要があるのです。

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自己資金があることを示す通帳


希望額1/3は自分で用意してる事が重要ですが、

【 その貯めてきたプロセスはもっと重要です。 】


夢の実現にあたって、これまでしっかりと定期的に預金をしてきたという方は、

お金を貸しても期限まで返せる確率が高いので、日本政策金融公庫からは好評価を得られます。


創業するための知識と経験をしっかりとつけた上で、きちんとお金を準備できる創業する社長様の人間性が知りたいのです。


つまり、通帳の単なる残高だけではなくて、

それまでの < 行動 > という創業までの過程をしっかりと示すことが重要です。


論より証拠、新創業融資で資金を借りる上では、創業計画書・自己資金を準備する過程など

その数字がどのような根拠に基づいてはじき出されたものなのかを証明することが重要です。


このように創業する上で創業融資を受けるためには、沢山の書類が必要になります。

これは貸す側の日本政策金融公庫さんの気持ちになってみると当然ですが、無担保で、実績がない状況で大金を貸すわけですから、資金が回収できることを確認しないといけないのです。


そこで、これらの書類を通して、

1 しっかりとした信頼できる人であり、

2 幾らの資金を用意できて、

3 借入をする目的もしっかりとしていて、使い道も安全であること、

4 コツコツ貯金が出来て、利益で返せる人なのかを

審査することになります。


その手順として書類と面談の両方の面から創業融資が適切なのか否かが、確認されることになります。


融資は一発勝負。起業に資金は必要不可欠、

創業融資には悔いのないように、万全の準備をして臨みましょう!


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