在庫が資金繰りを圧迫している場合の経営改善
卸売業や、製造小売業などでは、在庫を制するものが
経営を制するといっても過言ではありません。このような業種では、在庫のコントロールによって資金繰りが大きく変わってしまいます。
過剰在庫を避ける在庫管理の重要性と資金繰りの関係
~こんなことがありました。~
ある日Z社の社長さまよりご連絡をいただきました。
Q:需要の多様化で在庫を沢山抱えてしまいました。過剰在庫の結果、資金繰りが心配です。
どうしたら良いでしょうか?
A:ビジネスモデル・在庫管理に問題はないでしょうか?
Z社では、お客さまのニーズを取り入れた商品の開発を進めてきました。
お客さまからのニーズがあれば、原材料を仕入れ、商品を開発し、多種多様の商品を作ってきました。
お客さまのニーズを取り入れた商品の開発は大変素晴らしいものです。
一方このビジネスモデルには以下のポイントがあります。
① 在庫の商品数が多く、管理が大変であること。
② 多くの在庫を保有し、倉庫や在庫管理の人件費が多いこと。
③ 原材料を仕入れてから、商品を開発し、商品を作り、一般店頭に並べ、お客さまが購入するまでのリードタイムが長いこと。
ここで大切なのは当たり前ですが、
在庫をしっかりと分析することつなわち在庫管理です。
最低限として、
仕入れてから、売れるまでどのくらい時間がかかるのかを
商品別に把握し、その維持するためのコストは
いくらかかるのかは知っておきたいものです。
在庫管理の徹底は、資金繰り改善に有効です
このような在庫管理を徹底することで、売れ筋の商品に絞り込むことが可能になる上、
商品が実際に売れるまでの時間も計算できるようになり、過剰在庫といった問題も生じにくくなります。
結果として、仕入のタイミングや量も適正になるので、資金繰りも改善されていきます。
在庫管理が、何となくになってしまっている場合には、
資金繰りに悪化にも最終的にはつながりますので、要注意です。
在庫管理をしっかりと行って、資金繰り・経営を改善していきましょう。
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